除草と防草シート|刈払機を使わない理由

刈払機を使わず除草剤の散布と防草シートで対応する太陽光発電所の雑草対策

刈るのではなく、生えないようにします。

太陽光発電所の草は、刈っても翌月にはまた伸びます。当社は除草剤の散布と防草シートで対応し、機械による草刈りは行いません。

当社の方針刈払機を使いません

太陽光発電所の草刈りで最も多い事故は、ケーブルの切断です。次いで飛び石によるパネルの破損です。

熟練した作業者が行っても、この可能性は完全には消えません。草に埋もれた地面では、ケーブルも架台の脚元も見えないためです。

当社は除草剤の散布と防草シートで対応し、機械による草刈りは行いません。ケーブル周りや進入路など、必要な箇所は鎌で手刈りします。枯れた草や刈り取った草は敷地内に残し、回収・処分は行いません。

草刈りを専門とする業者自身が、事故で最も多いのはケーブルの切断であり、熟練した管理者が作業してもその可能性は残ると公表しています。刈るという作業に、構造的なリスクがあるということです。

雑草対策の検討順序は、防草シートを最優先とし、次に茎葉処理剤、土壌処理剤、最後に草刈り、とされています。草刈りは最後の手段です。

効果刈るより、枯らすほうが確実です

刈り取りは、地上に出ている部分を切るだけです。根が残るため、必ず再生します。特にササやススキは地下茎で増えるので、刈るほど株が広がることもあります。

除草剤は根まで枯らします。葉が茂っている状態のほうが薬剤の吸収面積が大きく、よく効きます。刈ってから撒くのは、効き目を自分で落とす作業です。

除草剤は、散布してから草が枯れるまでに日数がかかります。点検や行事の直前に、すぐ草を片付けたいというご依頼には向いていません。

太陽光パネル下の雑草が2018年から2020年にかけて減少していく3時点の経過比較
継続管理によるパネル下の状態変化。2019年・2020年は反対側から撮影。撮影:当社管理発電所

草丈が高い場合も、刈りません

除草剤がよく効くのは、草丈30cm程度までです。

草丈が30cm〜1mの場合は、通常の散布では薬剤が十分に行き渡りません。その場合は初年度のみ年3回の散布となります(秋期から始まる場合は、秋期のうちに2回の散布)。年間メンテナンスの料金に追加散布44,000円(税込)が加わります。作業を行う前に費用をお伝えし、ご了承をいただいてから着手します。

単発の散布は、草丈1mまでお受けします。草丈が30cmを超えている場合、1回の散布では枯れ残ることがあります。

草丈が1mを超えている場合は、年間メンテナンス・単発の散布とも、草がまだ低い春期の早い時期(3〜5月)からの開始をご案内します。

その年は見た目が悪いまま残ります。ただし翌年以降の管理は確実に楽になります。

年間スケジュール春と秋。年2回の散布

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春期(3〜6月) 秋期(8〜11月) 対象外
時期散布する薬剤
春期 3〜6月この期間内に1回土壌処理剤と茎葉処理剤を同時に散布。出てきた草を叩き、次の発芽を抑えます
秋期 8〜11月この期間内に1回同じく2剤を同時に散布。翌春までの発芽を抑えます

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1年で終わりではありません。
年2回の散布を数年続けると、草はほとんど生えなくなります。刈り取りは毎年同じ手間がかかりますが、抑える管理は年々楽になっていきます。

2021年11月のメンテナンス前と2025年8月の継続メンテナンス後を比較した太陽光発電所の除草状況
継続的な除草メンテナンスにより、雑草が繁茂した状態から4年間で下草がほぼ発生しない地面へ改善。撮影:当社管理発電所

薬剤農薬登録のあるものだけを使います

使用するのは、農薬登録のある土壌処理剤と茎葉処理剤の2種類です。ラベルに定められた使用方法・使用量・使用回数を守って散布します。

非農耕地用として販売されている無登録の除草剤は使用しません。登録農薬を適正に使用したことを、記録として残せる状態にしておくためです。

散布ごとに記録を残します

日付・場所・薬剤名・希釈倍率・使用量・天候・風向を記録します。年間メンテナンスでは報告書とあわせて保管し、単発の散布では、この記録と作業中の写真をメールでお送りします。

散布した直後は、見た目がほとんど変わりません。枯れ始めるのは散布から数日〜2週間後です。

草の種類によって濃度を変えます

ササ・ススキ・スギナが多い土地では、薬剤の濃度を上げて対応します。一年生の雑草が中心の土地とは、必要な濃度が異なるためです。

草の種類は濃度で、草丈は回数で対応します。草丈が30cm〜1mの場合に初年度のみ年3回となるのは、これとは別の理由です。

繁茂が激しい年は、追加散布を承ります(年間メンテナンス契約者価格 44,000円/回・税込)。ご契約でない方は、単発の除草剤散布 55,000円~/回となります。

飛散対策隣接地への配慮

除草剤の使用そのものに資格や許可は必要ありませんが、飛散や流入で隣接地の作物を枯らした場合は賠償の問題になります。そのため、次のとおり運用しています。

  • 外周3〜5mには粒剤を使いません。液剤の局所処理か、鎌での手刈りで対応します
  • 風速が強い日は散布しません
  • 粒剤は敷地の内側のみに使用します
  • 散布の記録を必ず残します

隣接地が果樹園の場合、および下流側に水田・畑がある場合は、除草剤を使用しません。

土壌処理剤は地表から気化することがあり、風通しの悪い場所では下枝の葉や果実に薬害が出るおそれがあるとされています。防草シートをご提案します。それも難しい場合は、お受けできません。

防草シート全面に敷く必要はありません

草が問題になるのは通路と外周です。パネルの下は影になるため、比較的生えにくい場所です。

必要な範囲だけを施工すれば、費用を抑えながら効果を出せます。通路1本だけ、フェンス際だけ、といった部分施工を承っています。

防草シート施工前に雑草が繁茂したアレイ下と、施工後に雑草が抑制された太陽光発電所の比較
パネル下の雑草繁茂に対し防草シートを施工。施工後は雑草の発生を長期的に抑制。撮影:当社管理発電所

ササ・ススキが多い土地にはお勧めしません

防草シートは万能ではありません。ササやススキは、シートを突き破って出てきます。その場合、費用をかけた分の効果が得られません。

このような土地では、シートよりも除草剤で数年かけて抑えるほうが確実です。

土地の状態ご提案
一年生の雑草が中心年2回の散布。防草シートも有効です
ササ・ススキ・スギナが多い濃度を上げた散布。防草シートはお勧めしません
混在している散布を基本に、通路など一部にシートを併用

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防草シートの施工費用は、面積・地形・杭の本数・資材の仕入れ状況によって大きく変わります。個別にお見積りいたします。無料診断の際に、施工すべき範囲もあわせてご提案します。

料金除草に関する費用

サービス料金(税込)
太陽光発電所 年間メンテナンス年2回の散布・17項目の点検・写真17枚の報告書77,000円~/年初年度・〜1,200㎡・対応エリア内
2年目以降は99,000円~
遠方エリアは初年度121,000円~・2年目以降143,000円~
単発の除草剤散布年間メンテナンスをご契約でない方・散布のみ(点検・報告書は付きません)
〜1,200㎡・対応エリア内・草丈1mまで(遠方エリアはご相談ください)
55,000円~/回
追加散布年間メンテナンス契約者・繁茂した年のみ44,000円/回契約者価格
防草シート施工部分施工も承ります要見積契約者は2割引き
標識の製作・郵送再生可能エネルギー発電設備の標識を作成し、郵送します9,900円契約者は7,700円

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除草剤散布の相場は1㎡あたり60円からとされています。1,200㎡なら1回あたり72,000円が目安です。

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